日本人と欧米人では歯に対する意識がかなり異なっており、これはその文化の違いから生じていると思われます。日本では昔から口元は隠すもので歯を他人に見せることは下品なことだという文化があり、いまだに笑う時に口元を手で隠すしぐさを良く見かけます。
これに対して欧米ではキスの習慣とともに笑顔はコミュニケーションの手段として日常的に使われており、笑顔で接することが相手に対するマナーのひとつと考えられています。したがって口元に対する関心度は高く、虫歯は元よりは並びや歯の色にこだわりを持っている人が多いのもうなずけます。そんなこだわりの中からより要求度の高い治療をするために生まれたのが審美歯科という分野なのです。
審美歯科とは、本来持っている歯の機能と美しさを追求し、それに患者さん個人の要求を調和させていく新しい歯科治療の領域です。ここの患者さんの健康を第一に考え、いかに機能的で、美しい笑顔を回復するかがテーマです。日常我々が行っている治療の中から代表的な審美歯科治療を紹介します。
代表的な審美歯科治療